作用機序
タルクを胸膜腔内に投与したとき、胸膜癒着を惹起する作用機序は十分には解明されていませんが、以下の4つの機序が推定されています1-3)。
タルクの投与により、動物では胸水の貯留、胸水中への白血球数、蛋白、LDH濃度の増加も認められます。すなわち、胸膜腔内に炎症状態を惹起し、その回復過程において癒着を生じると推察されます。
- Genofre EH, et al. Lung. 2005; 183: 197-207
- Marchi E, et al. Chest. 2004; 125(6): 2268-77
- Acencio MMP, et al. Lung. 2007; 185: 343-8